走行中ワイヤレス給電
EVの“走りながら”での充電を実現。
充電作業が不要となり、充電切れを
気にすることなく走り続けることが
できます。
独自のワイヤレス充電技術と高速制御
により電力を最大限活用、高効率充電
を実現します。

走行中ワイヤレス給電とは
走行中ワイヤレス給電は、道路に埋め込んだ送電コイルからその上を走るEVに非接触で電気を送る技術です。
メリット
利便性の向上
“走りながら”自動的に充電できるため充電にかかる作業や時間確保が不要になることはもちろん、充電切れを気にする必要がなくなるため「充電をする」という感覚自体を無くすことができます。
再生可能エネルギーの最大活用
現状トラック等の商用EVは昼間に各地を走り、夜間に一斉充電をすることが多くなっています。その結果、夜間の電力消費が急激に高まり電力系統が不安定になる「ダックカーブ現象」が発生する可能性がありました。しかし、走行中ワイヤレス給電では太陽光発電等の再エネが発電される日中に充電できるため、再エネをダイレクトに活用することが可能。再生可能エネルギーの最大活用に貢献します。
バッテリー容量の削減
“走りながら”ちょこちょこ充電するため、EVにたくさんの電気を貯める必要がなくなり、バッテリー容量の大幅な削減が可能です(車体軽量化)。航続距離の延長や道路・タイヤへの負担軽減、タイヤの交換周期の長期化などに貢献します。
特長
高い伝送効率と高速制御技術
独自の技術と「磁界共鳴方式」の採用により、コイル同士の位置ズレにも強く、ワイヤレスであってもコイル間ではプラグイン充電器と同等である95%もの高い電送効率を実現。また、独自の高速制御技術により、速いスピードで走るEVに対しても給電が可能。なお、EVがコイル上を走っていない間は給電しないため、電気を無駄なく最大活用することが可能です。
高い出力
急速充電レベルの高出力を実現。バスのような大型EVにも対応します。
社会実装に向けた取り組み
ワイヤレス給電協議会の設立
2024年6月にワイヤレス給電協議会を当社、関西電力、シナネン、三菱総合研究所、WiTricityの5社を幹事会社として設立しました。協議会には100を超える団体に正会員・オブザーバーとして加盟いただいています(2025年3月時点)。
産・官・学での強い協力体制のもと、ワイヤレス給電システムの普及に関する課題(規制緩和・標準化など)を解決し社会実装を実現すべく、勉強会やワーキンググループ活動の実施などさまざまな取り組みを推進しています。
大阪・関西万博での運用
2025年4月より開幕する「大阪・関西万博」において、関西電力、Osaka Metro、大林組と共に走行中ワイヤレス給電によるEVバス運行事業に参画。会場周回用のバスに充電機器を設置し、運用します。
お問い合わせ
電話でのお問い合わせ
06-7167-6953