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提供する製品・サービスが、人々の暮らしの基盤となる電力インフラの高度化やモノづくりの進化・発展等、「社会的責任の一端を担っている」という強い意志を持ち、創業当初から常にお客様に喜ばれ信頼される製品とサービスの提供に努めています。
お客様との信頼関係をさらに確固たるものにするため、「品質方針」を定めるとともに、品質に関する体制構築や教育・小集団活動を通じた社員への意識づけ等に取り組んでいます。
品質方針
創業の精神、経営理念に則り、顧客の信頼に応える製品を提供する。
品質保証体制
各事業グループの品質マネジメントシステムのもと、事業部単位で品質管理委員会を設け、品質問題に関する報告・審議を実施しています。「全社品質管理委員会」にて、全ての事業部に共通する問題や重要品質問題の是正処置の審議等を実施し、各事業部へフィードバックしています。

ISO9001認証の取得
1995年より、各事業部門にて品質マネジメントシステムの国際規格である「ISO9001」の認証取得に取り組み、現在では新規事業を除く全ての事業部門と海外生産拠点において認証を取得しています。「ISO9001」の取得を通じて、単にお客様の要求事項を満たすだけでなく、お客様の満足を得るための仕組みを継続的に改善することを強く意識し、事業活動に取り組んでいます。
ISO9001認証取得事業部、関係会社の詳細
年度 | 事業部、関係会社名 |
---|---|
1995 | 溶接機事業部(現:溶接・接合事業部) |
1996 | 大形変圧器事業部 |
1997 | 配電機器事業部(現:配電システム事業部) |
1998 | メカトロ事業部(現:FAロボット事業部) |
1999 | 電機システム事業部(現:産業電機事業部) |
DAIHEN ELECTRIC Co.,Ltd. | |
2001 | 半導体関連機器事業(現:プラズマシステム事業部、クリーンロボット事業部) |
牡丹江OTC溶接機有限会社 | |
2004 | OTC DAIHEN Asia Co.,Ltd. |
OTC機電(青島)有限会社 | |
2009 | ダイヘンOTC機電(北京)有限会社 |
2012 | ダイヘン精密機械(常熱)有限会社 |
2014 | DAIHEN VASTROJ welding cutting and robotics d.d. |
2016 | ダイヘンスタッド株式会社 |
2018 | DAIHEN KOREA Co.,Ltd. |
2023 | 充電システム事業部 |
品質の向上・品質問題未然防止活動の推進
品質の向上・品質問題の未然防止を目的として計画の策定を行うとともに、そのテーマに沿った取り組みを推進することで、全不良損失費の対売上高比率の改善につなげています。
全不良損失費率の推移(2010年度比)

品質問題の未然防止に関する評価技術の磨き込み
製品の品質問題を未然に防止し、より信頼性の高い製品開発に活かすため、品質に関わる評価技術の向上や機能改善に努めています。
【事例➀】配電システム事業部の耐候性評価
配電システム事業部では、お客様に製品を提供する前に、社内設備の「大形複合サイクル試験機」を用いて、実使用状態を模擬した耐候性評価を実施しています。社内で実施することによりフィールド検証の期間短縮を実現するとともに、耐候性に優れた構造・防錆性能に関するノウハウの蓄積につなげ、より信頼性の高い製品開発に活かしています。

大形複合サイクル試験機
【事例➁】プラズマシステム事業部の評価技術
ダイヘンは、お客様へ評価機を提供する際に、あらかじめ社内でプラズマ評価(プラズマ負荷での動作検証や信頼性確認)を実施しています。それにより、製品品質を高めることはもちろん、お客様自身での評価にかかる時間を短縮しています。
また、プラズマ評価に使用する自社保有の「プラズマ評価装置」を使い、高周波のパルス変調出力や周波数チューニング等の要素技術開発を実施することで、高周波回路設計や制御方法に関するノウハウを自社内に蓄積し、お客様の様々なニーズにお応えしています。

プラズマ評価の様子(社内)

プラズマ評価装置におけるプラズマ発生の様子
品質関連教育の推進
社員一人ひとりが品質に関する意識・価値観・知識・スキルを身につけ、製品やサービスの品質を維持・向上・改善・革新することを目的に、品質管理の専門教育活動を国内外で継続的に実施しています。
主な取り組み内容
部門方針小集団活動「PS活動」の実施
業務内容の改善や製品・サービスの品質維持・向上を目的として、各部門の方針・重点施策に基づく小集団活動「PS活動」を実施しています。PS活動は当社グループ独自の活動で、各部門長がテーマを社員に示し、社員が小集団活動を通じて論理的・科学的に具体的改善方法を検討するものです。
また、活動をより効果的なものとするため、活動に参加する社員一人ひとりに品質に関する基礎的教育※1を行い、業務の管理・改善に対する能力や、品質意識の向上を図っています。PS活動の進捗状況・結果については、社内ネットワークの活用による周知や「PS活動テーマ報告会」の開催により、活動のさらなる活性化につなげています。
※1 QC的ものの見方・考え方、QC七つ道具、新QC七つ道具、問題解決の手順、課題達成の手順、報告書のまとめ方等